太陽光パネルの点検

【重要】太陽光発電の「4年定期点検」について

最近急増している点検勧誘に関する、元プロとしての見解と対処法
(OBのお客様へ向けた重要なお知らせ)

結論:訪問業者への有料点検は「原則不要」です

最近、過去に太陽光発電システムを設置されたお客様から、「業者から4年点検が義務化されたと電話が来たが、やった方がいいのか?」というご相談が急増しております。

太陽光発電の販売・施工の最前線にいたプロとして、皆様の不安を解消するために結論から申し上げます。

ご注意ください

一般家庭における、訪問業者等への有料点検は「原則不要」です。
突然の電話や訪問販売には、絶対に対応しないでください。

そもそも「4年に1回」は国が決めたものではありません

業者は「国が法律で義務化した」と迫りますが、これは巧妙なすり替え(オーバートーク)です。公式な事実(ファクト)は以下の通りです。

① 法律(改正FIT法)にはどう書かれているか?
「発電設備を適切に保守点検及び維持管理すること」としか書かれておらず、「何年に1回」という数字は一言も記載されていません。
② 国(資源エネルギー庁)の見解は?
事業計画策定ガイドラインにおいて「民間団体が定めたガイドラインを参考にすること」と、具体的な基準作りを民間団体へ丸投げしています。
③ では「4年」とは誰が言い出したのか?
業界団体であるJPEA(太陽光発電協会)やJEMA(日本電機工業会)が、自分たちで定めた「保守点検ガイドライン」の中で、「設置後1年目、5年目、9年目(以降4年ごと)を目安とする」と勝手に推奨しているだけなのです。

つまり、業者は「業界団体が作ったただの目安」を、あたかも「国が法律で定めた絶対の義務」であるかのように騙って営業しています。

【なぜ4年周期なのか?】
多くのメーカー保証は10年(延長保証で15年)で切れます。業界団体が4年周期に点検を推奨する理由は「保証が切れる直前か、切れた直後に点検に入り、パワコンの交換や蓄電池の導入を提案する(買い替えを促す)ため」という販売側の営業戦略が根底にあります。これは、く業界の生き残りをかけた利権ビジネスに過ぎません。

なぜ「外部業者による有償点検」は不要なのか?

不要な点検に数万円のコストをかけるべきではない理由は、大きく3つあります。

  1. モニター(発電量)の確認が最大の点検であるため 「素人には見えない不具合がある」と業者は不安を煽りますが、パネルや回路に致命的な不具合が起きれば、1つの回路が丸ごと停止するため、発電量は約30%〜50%と極端に低下します。たまにモニターを確認し、極端な低下がないかチェックするだけで十分早期発見が可能です。
  2. 点検費用は「修理代」には一切含まれないという罠 業者に数万円を払って不具合が見つかっても、その点検費用が修理代から差し引かれることはありません。「点検代」と「高額な修理代」を二重に請求されるだけです。
  3. 「作業着を着た営業マン」による点検商法のリスク 「無料で点検する」と訪問してくる業者の多くは、電気の専門技術者ではなく、不安を煽って高額契約を取るための「セールスの達人」です。本来不要な工事を契約させられるトラブルが社会問題化しています。

プロが推奨する「本当に賢い」3つのルール

お客様の利益を守るため、以下の対応を強く推奨いたします。

  • 保証期間内は「放置」でOK 異常を感じた場合は、直接メーカーへ連絡し、無償対応の範囲内で直してください。
  • 点検代は「パワコン交換費用」として貯金する 大半のお客様はメーカー保証を15年に延長されており、実際にはそう簡単に壊れるものではありません。しかし、15年〜20年後にはいずれ「パワーコンディショナ」の交換時期が訪れます。定期的な点検に数万円を払い続けるくらいなら、将来の交換費用として手元に残しておくのが賢明です。
  • どうしても心配な時は直接「メーカー」に頼む 保証期間が過ぎてからどうしても点検を受けたい場合は、訪問業者ではなく、必ずお使いの「太陽光メーカー」の公式窓口へ直接依頼してください。

各メーカーの公式見解と相談窓口

メーカー自身も、過剰な有償点検を推奨していないことが公式ページから読み取れます。ご自宅の設備のメーカー窓口を直接ご確認ください。