1ヶ月で増刷する理由
この出版不況の中、書籍の販売は簡単ではない。
バックボーンが無いと最速で増刷は難しいとしみじみ思っている。
では、バックボーンとは何かというと、
- 著者のお客さんの数
- 著者の関係者
でも、それだけじゃあ増刷にはならない。
過去、何冊か出版してる人で
新刊を出す人は、メルマガやキャンペーンでみんなこう言ってる。
「ひとり10冊買って下さい」
この言葉を見た時、本当に度肝を抜かれた。
マジか!
私は本は「ひとり1冊」という概念だった。
何冊か買う人はプレゼント用だと思っていた。
だから複数冊買う人というのは、
社長、支店長、営業リーダーが部下のために
「この本すごくいいからお前も読んどけよ」というプレゼント用と思ってた。
でも違った。
キャンペーンによっては
1冊買ったら特典1つ
5冊買ったら特典2つ
10冊買ったら特典4つ
15冊以上で特典6つ
などとしている。
そりゃ増刷するスピードが違う。
単純計算で10倍違う
このキャンペーンを見た時、
「ここまで来たか」
出版業界というのは、
私が思ってる以上に本が売れないんだ。
特に「ビジネス書」は…
というのが率直な印象。
しかし、「ひとり10冊買ってくれ」というのは本当に衝撃的でした。
そういう概念が無かったので…
次の本の時は
そんなキャンペーンやってもいいかも?と思ったり(苦笑)
プレスリリースは意味がない
書籍の発売と同時に、プレスリリースを開始しましたが、
どれもうまくいきませんでした。
地元の新聞社、ラジオ、ケーブルテレビ、全てダメ。
その中でも、新聞社とのお話が興味深かったです。
ある新聞社の局長と記者に直接話す機会があり、じっくり話することが出来ました。
結果、わかったのは
- 「地元の人が本を出した」ではニュースにはない。
- 本でも一般大衆向けの役立つ本ならまだ掲載の余地はあるが、ビジネス書になると難しい。
という意見でした。
なるほど。
「自分の利益のためにマスコミを利用している」と思われているからですね。
だから、記事として載せてもらおうと思ったら
本だけではダメですね。さらにプラスαのネタが必要だと実感しました。
だから、「ビジネス本を出版」という内容のプレスリリースは勝率が低いです。
本の内容にもよると思いますが、あまり期待しないほうがいいですね。
私の著書「ダイレクト・レスポンス広告を使って高額商品をバンバン売る法」というタイトルを見た時、
「これ一般の人をだまくらかして儲ける悪徳手法ですか?」と聞かれた時はビックリしました。
そうとらえたか!ってね。
そして、局長といろいろ話している時に感じたのが
「俺たちマスコミは正義の味方」
「一般大衆の代弁者」
「大企業や政治家は敵」
という臭いがプンプンしてきました。
あ~マスコミって俺とは違う人種なんだなぁというのを再確認。
今回は残念な結果になりましたけど、
また違う形で再チャレンジですね。
本屋さんが迷惑する販促方法
以前、出版社の営業の人に、
どうやったら増刷できるんですか?と聞くと、
「著者やその関係者の方が直接、本屋をまわって著者買いしてる」
「新聞広告をだしてる」
というのを聞いていた。
なるほどね〜
それから本屋さんをじっくり眺めると、
「POPがない」というだけで大きなハンデキャップだということ実感。
だから、発売してすぐに
滋賀県、大阪、京都、名古屋、東京の書店営業を開始。
本屋さんにあいさつ回り(POPの手渡し)をはじめた。
その時、20冊置いてくれて特別コーナーを設けてくれた書店さんに、
「なんだったら10冊ほど著者買いしますよ」と言ったら、
それだと本当に売れたかどうかわからないのでやめてください(苦笑)と言われた。
大量の著者買いって本屋さんにとって迷惑行為に近いんだ。と実感。
東京や大阪の大手の書店で、
大量の著者買いして書店ランキングを操作する方法がありますが、
あれって本屋さんにとって迷惑行為かもしれません。
売れればなんでもいいという本屋さんなら10冊や100冊売れたら儲かるので喜ぶでしょうが、
真面目な本屋さんはそういうの望んでないんだなぁと実感。
大量の著者買いはしないことにした。
そんなランキング操作しなくても俺の本は売れるはずだ。と自信たっぷり。
おかげさまで、じわじわ口コミや紹介で売れています。
実際、出版社も書店さんもこの手の本は
「なが~く売れ続けるんですよ」と言ってくれている。
まだ書籍を買ってない人は、ぜひ本屋さんで買って下さい。
(大きい本屋さんなら私が作ったPOPも確認できるかもしれません)
売り切れでなかったり、
てっとり早く手に入れたい方はネット通販でどうぞ
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