ダイレクト・レスポンス広告の落とし穴

文字数が多いと読まれない

 

ダイレクト・マーケティングを勉強しだすと、

  • 画像中心の広告はダメだから、文字中心の広告がいいんだ!
  • 伝えたいこと全部書くぞ!
  • この情熱を広告に注ぎたい!表現したい!

 

と思うようになります。

 

ただし、要注意。

 

文字数が多くなると、黒々した広告になり、

「この広告は読むのに疲れますよ」というメッセージを読み手に与えます。

 

ましてや、ターゲットが女性の場合、

文字数が多い黒々とした広告は特に嫌われます。

読むのに疲れますから。

文字数が多くても読んでもらえるのは、どちらかと言えば男性向け商品です。

 

じゃあ、男性向けなら文字ビッシリでもいいのか?

と言われればそうでもないです。

文字ビッシリの黒々した広告だと、やっぱり読んでもらえません。

 

「ちょっと待ってよ。

興味のある人はどんなに長い文章でも読んでくれるんでしょ?

だって、興味があるんだから!」

 

という声が聞こえてきそうですが、これも間違いです。

そもそも黒々しい広告は興味が出る前に捨てられてしまいます。

興味があるかどうか判断する前に、心が折れます。

 

ですので、広告が黒々しくなってるかどうか、

デザインのバランスを考える必要があります。

 

例えば、

 

漢字が5文字以上連続で入る場合、

黒々しく潰れてるように見えるので、とても読みにくいです。

ひらがなやカタカナを使いましょう。

 

それに、漢字が5文字以上続く代表的な例は「お墓」です。

全くいい印象が無いので、漢字は4文字以内にしましょう。

 

また、ひらがなも同様です。ひらがなばかりが続くと読みにくいので、

適度に「、」や漢字を入れて読みやすくしましょう。

 

ぱっと見た時、その文章の意味が分かるように

分かりやすい広告を作りましょう。

 

フルカラー広告を使う場合、

文字の色を変更することで、黒々したのを回避することが出来ます。

 

しかし、せっかくのフルカラー広告なのに、全ての文字を真っ黒にして、

背景をピンクや黄色などを使う人もいますが、あれも良くありません。

 

広告全体が黒々しくて読む気を失せます。

 

これはおそらく、

白抜き文字は(目立つけど)読みにくい。

 

という広告の知識を知ってるから、あえて黒文字を使ってるんでしょうけど、

余白とのバランスも大事というのを忘れています。

 

広告テクニックばかりに目がいって、

お客さんの感情や心理を無視しています。

黒々しい広告というのは、読みにくい広告というのを忘れています。

 

それから、広告を作る時、

フォントは3つか、多くて4つまでにしましょう。

 

4つも5つもあると、ガチャガチャした印象を受けて、これまた読みにくいです。

配色もそうです。すっきりした色使いの広告にしましょう。

 

自己主張の強い色が何種類もあると、どこに目をやっていいかわかりません。

 

広告に「オシャレな」「きれいな」「かわいい」という表現を使ってるのに、

広告がダサくて、読みにくくて、見にくかったら、

 

きっと反応は悪いでしょうから。

 

 

読みにくい広告、

読みやすい広告の違い

 

せっかく、ダイレクト・マーケティングを勉強したのに、

なぜ、読みにくい広告になるのでしょう?

 

理由は2つ

 

まず一つ目、自分本位で広告を作ってるからです。

 

「そんなことはないぞ!俺はお客さんの事を考えて広告作ってるんだ!」

と反論する方もいると思いますが、

 

お客さん目線に立てないから、あれも言いたい、これも言いたい、もっと言いたいと、

自分の言いたいことだけを並べているのです。

 

たぶん、お客さんに伝えたい事って、たくさんあるんだと思います。

でも、広告にはスペースの限界があるので、

 

  • 広告で伝えたいこと
  • 広告では伝えなくても良いこと

 

と「言葉の切り捨て作業」をしなければいけません。

 

これは絶対伝えたい!という

必殺のメッセージだけを厳選して広告に載せましょう。

 

厳選した1つのメッセージのほうが、お客さんの心に強く刺さります。

 

 

そして、2つ目は、

タイトル(ヘッドコピー)が悪いから。

 

タイトルが悪い典型的な例は2つ

 

  • タイトルが小さい
  • タイトルがつまらない

 

タイトルが小さくてゴチャゴチャしていると、

パッと広告を見た時、

 

一番初め、どこに目をやったら良いかわかりません。

次に、何を理解したら良いのかわかりません。

 

この「わかりません」が続いた瞬間、

お客さんはその広告を見なかった事にします。

 

そして、つまらないタイトルだと、お客さんは、

 

  • これ以上読んでもメリットはない
  • 私には関係ない
  • 時間の無駄

 

と思います。

しかも、それらの判断を0.3秒〜0.7秒で判断します。

 

だから、読みやすい広告を作るポイントは、

 

タイトルを見やすく、続きが読みたくなるような魅力的な言葉にすること。

不要な言葉をどんどん削って、余白とのバランスを考えた見やすいレイアウトにすること。

 

しかも、それを0.3秒でお客さんが判断できるよう作ってあげてください。

ここまでやって、はじめて「お客さんのことを考えて作ってる」と言えるのです。

 

写真(画像)も同様です。

 

あれも載せたい、これも載せたい、もっと載せたいと、

たくさん画像を載せれば載せるほど、焦点がぼやけて、見にくい広告になります。

 

 

おまけ

 

黒々しいということで、

今回の記事はあえて赤や青色を使わず白黒にしてみました。

 

やっぱり適度に、赤色青色があった方が読みやすいですね。